リンダ・グラットン新刊の紹介~内なるレジリエンスを高める~

51Nu8XC7XOL._AA278_PIkin4,BottomRight,-46,22_AA300_SH20_OU09_ ロンドンビジネススクール教授で、人材論・組織論の世界的権威であるリンダ・グラットン氏はベストセラー「ワーク・シフト」につづき、新たな著書「The Key」を出版している。その日本訳版「未来企業 ~レジリエンスの経営とリーダーシップ~」(発行:株式会社プレジデント社)が、2014年8月発行予定だ。 それに先駆けて、本記事では頭の部分を簡単に紹介できればと思う。

変化を糧に成長できる企業が生き残る

10474544_655568041190999_4227365045212577693_n 働き方がかわってきている。 産業の空洞化がすすみ、中級レベルの労働はコンピュータに奪われ、低級レベルの仕事は移民に取って代わられる。 今後の人とともに働くということはどのように変化していくのだろうか。 世の中は複雑になってきていて未来を予測することが困難になってきている。20年後以降は、もはや予想するのは不可能に近い。つぎの20年の成長のためにどのようなアイディアがあるか。企業が生き残っていくためには、「変化に対応できる」だけでは物足りない。「変化を糧に成長できる」企業が生き残ることになる。 変化を糧に成長できる"しなやかさ"を「レジリエンス」と呼ぼう。 レジリエンスは強い個人、強い組織、強い協業をうむ。

レジリエンスの経営には3つの視点が必要

レジリエンスを達成するためには、以下の3つが必要になる。
  1. 内なるレジリエンスを高める
  2. 社内と社外を隔てる垣根を取り壊す
  3. グローバルな問題に立ち向かう
内なるレジリエンスは企業活動の源になる。社員の気力・活力が企業にパワーを与える重要な要素になるからだ。

感情のレジリエンスはクリエイティビティに直結する

1つ目の「内なるレジリエンスを高める」ためには社内において以下の3つのレジリエンスの側面に注目する必要がある。
  1. 知的なレジリエンス
    あらゆる手段を使って知識をえていくこと。
    一つのことを今詰めて学ぶというよりは実践を通して、人との繋がりの中から学ぶこと。  
  2. 感情的なレジリエンス
    感情的な強さを身につけようと努力しているのか。
    ストレスに耐えうる術を、従業員は持っているのだろうか。
    フレキシブルなな働き方が感情的なレジリエンスを強化する。
  3. 社会的なレジリエンス
    ビジネスの価値は各従業員一人一人ではなく、どのように結びついているかが大事である。
感情的なエネルギーは非常に大切である。感情的なレジリエンスがあるかどうかは クリエイティビティが生まれるかどうかに強く影響する。 ストレスを多く抱えている人はイノベイティブではない。 日々の仕事はできるだろうが、クリエイティブなイノベイティブなアイディアができなくなってしまう。 日本が世界で勝つためには創造性が重要なのだ。

レジリエンスに対抗する「ストレス」が発生する要因

ストレスはこのサイクルから生まれる。 家を出る時に、あれこれ家事などをやっていないのではないかという不安を持ったまま出かけオフィスに行くと、オフィスに負の感情を持ち込み良い仕事ができなくなる。逆も然りで、オフィスを出る際に何かをやり残していると、家にも負の感情を持ち込む。これはネガティブなサイクルだ。
このサイクルはクリエイティビティを奪い、生活を不安感で包み込む。 ポジティブサイクルならどうだろうか。
片方がうまくいけば、もう片方もうまくいく。これが達成できれば嬉しいが、
どのようにこれを達成するのだろうか。  

ストレスを抱えない働き方をするためには

  1. いつどこで仕事が行われるべきかを再考する
    人に管理されるのがストレス。自立性をもって制御しよう  
  2. 仕事場にいる人間が遊びココロを持って新しいアイディアを持てるようにする
  3. 生活リズムを自然のリズムに合わせる
日本は世界でもっとも長寿の国で、もっとも多く働く国。だからこそ、 一生を通してポジティブサイクルを生む方法をみなさんが生み出し、世界を引っ張らないといけない。 しかし現在、日本はフレキシブルな働き方でいうと世界ランキングの最下位レベルだ。
どうにかしてフレキシブルな働く環境を作らなければならないのだ。

出世のペースを自分で選べるようにする

自分にあったペースで出世を考えられるようになると、キャリアも安定する。 そのためには「ペース」「仕事量」「仕事場所」「仕事における役割」を従業員が選択できることが重要だ。 実際にデロイトなどはこのような働き方を推進している。これが新しい潮流になっているのだ。

終わりに

かなりざっくりとした内容になってしまったので、是非「未来企業 ~レジリエンスの経営とリーダーシップ~」を読んでみてください!

この記事を書いたのは

小阪 勇汰

中央大学商学部経営学科4年。英会話サークルESSに所属。2年次にシリコンバレー、SXSWを訪問。インターン歴はギブリー、トライフォート、クラウドワークス。愛読書は『7つの習慣』。日本人一人一人が夢を持てる社会を創りたいです。 http://crowdworks.jp