クラウドソーシングによる共創マーケティング海外事例4選

「共創マーケティング」が注目を集めています。かつては"企業"が企画開発を行ってできた商品を、"企業"がプロモーションをして消費者に届けていました。近年、インターネット、とりわけクラウドソーシングを活用した共創(Co-creation)の動きが広がっています。つまり、商品やサービスの企画開発やプロモーションなどを"消費者"や"顧客"、"ユーザー"と共に創り上げていくというものです。今回は海外の事例を4つと、おまけとして国内の事例も紹介したいと思います。

事例1:半年で売上100億円!Kraft foodsが消費者と共に新商品開発!

kraftfoods Kraft foodsはサウスビーチダイエットの新商品を消費者と共に開発、発売しました。300人のダイエットや健康に関心のある社外の人を集め、ネット上にプライベートのコミュニティを作ってサウスビーチダイエットについて議論できるようにしたのです。メンバーのうち、150名はダイエットをしたいと思っているものの中々うまくいかなかった人達。残りの150名は健康に関するオピニオンリーダーという構成です。Kraftはこのコミュニティを観察することで、サウスビーチダイエットへの感想や新しいアイディア、健康に対する問題意識など様々な意見を取り入れることが出来ました。 結果、たった1年4ヶ月で新商品を企画から販売まで行うことができ、最初の半年だけで売上が約100億円にものぼる大ヒット商品となりました。

事例2:合計2547提案!Coca Colaが消費者から広告を募集!

コカ・コーラはeYekaというクラウドソーシングサイトを使い、国際的なキャンペーンのアイディアをユーザーとともに作り上げました。動画やアニメーション、イラストや写真などジャンルは問わずに「Energizing refreshment」を体現できるアイディアを募集しました。3ヶ月間で2,547もの提案を集めることに成功し、そのうち2作品を2012年のカンヌ国際広告祭に提出しました。

事例3:Starbucksが店舗や会社に対するどんなアイディアでも募集!

mystarbucksidea スターバックスはMy Starbucks Ideaというサイトを立ち上げ、顧客同士でアイディアを交換できたり、スターバックスに直接アイディアを提案したりできるようにしました。顧客は、商品、サービス、店内でかかる音楽、店内のレイアウトなどなど、どんなアイディアでも提案できるようになっています。2014年8月現在、約20万のアイディアがすでに投稿されており、小さなものから大きなものまで1000以上のアイディアが実現されています。 スターバックスはリーマン・ショック後の経営危機を脱却するために、「顧客との関係を見直そう」とこの共創の仕組みを作り上げました。この施策が見事に成功し、スターバックスは息を吹き返しています。

事例4:Nikeブランドのトレーナーを自分でデザイン可能!

nikeidonline NIKEiD Onlineでは、消費者が自分自信で自由にトレーナーのデザインをすることができます。デザインしたトレーナーを実際に買うこともできれば、現物は買わずにソーシャルメディアを使って友達にシェアをすることも可能です。このサービスは1999年にスタートしましたが、いまでは31種類のものがカスタマイズ可能で、毎月300万人が利用しています。

国内事例:予算10万円、1週間で、4900提案!ボンカレーがキャッチコピーを募集!

banner-boncurry-big-09228e075a5072e30cf3f87ce2566e4f 国民食であるボンカレーですが、若者に中々食べてもらえていないという問題意識を抱えていました。そこで日本最大級のクララウドソーシングサイト「クラウドワークス」とコラボ!リニューアルをしたボンカレーの新しいキャッチコピーと国民から募集しました。すると、たった1週間で集まった提案はなんと4900提案。ソーシャルメディアでも「この企画おもしろい」「全国民が参加すべき」など大きな反響があり、企画は大成功をおさめました。

まとめ

ユーザーと共に創りあげる「共創」という考え方はこれからどんどん広がっていきます。それを手助けするのがソーシャルメディアやクラウドソーシング。比較的新しいクラウドソーシング業界ですが、今後既存大手企業とも密接に関わりあっていくものと思います。今後の共創マーケティングの動きにも注目です。

参考記事

この記事を書いたのは

小阪 勇汰

中央大学商学部経営学科4年。英会話サークルESSに所属。2年次にシリコンバレー、SXSWを訪問。インターン歴はギブリー、トライフォート、クラウドワークス。愛読書は『7つの習慣』。日本人一人一人が夢を持てる社会を創りたいです。 http://crowdworks.jp