1兆円!?伸び続けるクラウドソーシングの市場規模

Crowdsourcing.001 クラウドソーシングとは、クラウド(Crowd:群衆)に対してソーシング(Sourcing:委託)、今まで企業間1対1で行っていた業務委託を従来よりも細かい単位で、「インターネットの向こう側にいる無数のスキルを持つ人々のだれかに外注をする」というものだ。 そのクラウドソーシングサービスを提供する企業は国内でも200を超え、盛り上がりを見せている。そんなクラウドソーシング業界の未来はどう見られているのか、市場規模を一つの指標にまとめてみた。

海外のクラウドソーシング市場

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画像:海外の主なクラウドソーシングサービス(oDeskfreelancerElance99designs)

   海外のクラウドソーシングについては、多様な意見な見解がある。 日経は全世界の市場規模は13年に約2000億円、18年には1兆円超に拡大するとしているが、 東工大学の比嘉教授のレポートによると、1兆円の市場規模になるのは2016年だという。 海外の主なクラウドソーシングサイトは英語で運営されており、自国のワーカーではなく、人件費の安いインドなどにクラウドソーシングするケースが多い。英語話者が世界には20億人近くいると推測されているため、英語で運営されている海外サービスの規模は日本語のみの国内サイトよりも当然大きくなる。 では、2016年には一兆円を超えると見られている世界市場と比べ、日本国内の市場はどうなっているのだろうか。

国内は2017年に1700億円

矢野経済研究所のレポートによると、クラウドソーシングの国内市場規模は2014年で391億円、2017年で1473億円となっている。これは国内で提供されてるクラウドソーシングサービスに投稿された案件の予算総額をもとに算出されている。 クラウドソーシング市場規模[矢野経済研究所より]

矢野経済研究所「BPO市場・クラウドソーシング市場に関する調査結果2013」より

その市場規模は2011年から2013年にかけては年間約2.4倍の成長を見せており、2014年以降はⅠ年あたり1.5倍ずつコンスタントに成長していく予測だ。国内のIT系BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場も年率約5%で成長を続け、2017年で2兆1,039億円という推計だ。この成長が2017年でストップするとは思えない。国内のIT系BPOにどんどんクラウドソーシングが介入していくと考えると今後も大きな成長が見込める市場だ。

国内、1兆円も夢じゃない??

クラウドソーシング協議会の様子

クラウドワークスCEO吉田浩一郎による講演の様子

国内のクラウドソーシングサービス提供企業は、互いに連携してクラウドソーシング業界全体を盛り上げるためにクラウドソーシング協議会を設立した。リクルートワークス研究所によると、2023年までには就業者の半数である3098万人が情報サービス業従事者になる。それに加え全就業者の非正規雇用率35.2%ということを考えると、2023年に日本の情報サービス業での非正規労働者は1000万人を超えると試算される。同協議会はその5%である50万人に月20万以上収入を得られる環境を整えれば、市場規模は1兆円を突破するとしている。同協議会は2014年に設立を目指すクラウドソーシング協会の準備機関で、ヤフーなど約200の企業が参加する見通しだ。 今後もクラウドソーシング業界からは目を離せなそうだ。

この記事を書いたのは

小阪 勇汰

中央大学商学部経営学科4年。英会話サークルESSに所属。2年次にシリコンバレー、SXSWを訪問。インターン歴はギブリー、トライフォート、クラウドワークス。愛読書は『7つの習慣』。日本人一人一人が夢を持てる社会を創りたいです。 http://crowdworks.jp