ビジネス成功の鍵を握る!『人材調達』のポイント

人材調達1 引用元:GATAG,by The Vector Art

企業の規模や分野に関わらず、ビジネス成功の鍵を握るのは、人的資源「人材」です。「収益が下がる一方だ」「新たなプロジェクトが頓挫した」「人手不足を解消したい」ー厳しい経済状況の中、このような悩みを抱えている経営者も多いでしょう。今こそ、「事業=人材戦略」という原点に立ち戻るときです。経営者が明確な理念を持ち、適切な「人材調達」をすることが、組織力を強め、事業を成功に導きます。社内の人材に加えて、派遣社員、クラウドソーシングといった外部の即戦力を状況に応じて獲得し、有効に活用しましょう。あなたの企業に利益をもたらす「人材調達」のポイントをご紹介します。

 1.「人材調達」とは何か
 2.なぜ今「人材調達」が必要なのか
 3.「人材調達」における外部資源の活用
 4.「人材調達」の長所・短所

「人材調達」とは何か

従来、人材の獲得方法は「直接雇用」でした。企業が、正社員やパートタイマー、アルバイトの求人を出し、応募してきた個人に会って話を聴いて、その能力や人間性を見極めて採用するという雇用形態が、長く続いてきました。  一方で、近年、経済状況の急激な変化に伴って、労働市場の流動化が進み、「派遣社員」「業務委託」「アウトソーシング」「クラウドソーシング」といった多様な働き方が生まれてきました。インターネット事業の拡大と、人材紹介事業の充実も後押しとなり、現在は、フリーランスでかつ優秀な人材市場が、急速に発展しています。

ここで言う「人材調達」とは、社内の人材を適材適所に配置し直すことに加え、状況に応じて、社外から即戦力を獲得し、活用することを意味します。人材を有効に活用するには、情報収集が欠かせません。企業を取り巻く環境が激しく変化している今日、「人材調達」の知識を深めることは、各ビジネス分野において企業が生き残り、さらに成長していくための重要な鍵となるでしょう。

なぜ今「人材調達」が必要なのか

人材調達2 引用元:GATAG, by vector banner

はじめに、質問を2つ。あなたの企業に当てはめて、考えてみて下さい。
● 経営者は、明確な理念と展望を持ち、社内全体で共有していますか。
● 経営者、人事・管理部門は、有効な「人材調達」の方法を把握していますか。

どちらも「はい」と答えられたでしょうか。「事業が思うように進展しない」「経営不振から脱却できない」という企業の多くは、このいずれか、または両方を欠いているはずです。特に、2つ目の「人材調達」は、今後のビジネスの成功を大きく左右するといっても過言ではありません。  まずは、企業が抱える問題を洗い出し、達成目標を明確に設定しましょう。経営者が抱え込まず、人事・管理部門を中心に意見を出し合い、社内全体で情報共有することが大切です。その上で、人材を社内でまかなうか(『内部調達』)、即戦力を社外から獲得するか(『外部調達』)を判断します。 図1

このうち、人材を社内で補う場合、「求める人材が社内にいる」という積極的理由と、「新たな人材を採用するための資金がない」という消極的理由が考えられます。いずれにしても、既存の人材を用いて現状を改善するには、社員1人ひとりの能力や特性を、改めて見極めることが肝要です。その上で、目標を達成するため、各業務に誰がふさわしいかを検討し、思い切った配置をする必要があります。

「人材調達」における外部資源の活用

人材調達3 引用元:GATAG, by Free Download Web

次に、人材を外部から調達する場合を考えてみましょう。「派遣社員」「業務委託」「アウトソーシング」「クラウドソーシング」といった多様な外部資源の中から、いずれかを選択するには、情報収集が不可欠です。求める人材が、市場にいくら存在していても、有効な「人材調達」の知識がなければ、ライバル企業に優秀な人材を取られる結果にもなりかねません。新しい働き方の特徴、長所・短所、活用方法を把握し、ぜひビジネスチャンスをつかんで下さい。

多様な外部資源のうち、今回は「派遣社員」と「クラウドソーシング」の利用方法についてご紹介しましょう。

● 派遣社員 

派遣社員は、単発、1カ月、3カ月、1年など、期間限定で勤務します。契約期間終了後、働く側と企業側が折り合えば、契約を更新することも可能です。契約期間の中で、職場環境、勤務内容の見極めができることは、双方にとって利点となるでしょう。利用に際して、企業は、業務、スキル、勤務時間等の条件を人材派遣会社に提示し、手数料を支払って、紹介を受けます。派遣会社は、数多くの登録スタッフの中から最適な人材を選定するため、企業側は時間や手間を省いて即戦力を獲得できるのが、大きな魅力です。雇用契約は、派遣社員と派遣会社の間で結びます。このため、採用した企業側は、給与、社会保険、所得税等を支払う必要がありません。また、一般に「派遣」とひとくくりでとらえがちですが、派遣社員という働き方を選ぶ理由や業務に対する希望は、下にまとめたように、個人によって様々です。

 派遣社員を選ぶ理由 
 ● 正規雇用を目標とし、スキルを身につけるため 
 ● 特定の分野で経験を積み、スペシャリストを目指すため 
 ● ワークライフ(仕事と生活の)バランスを保つため 
 業務の希望 
 ● 契約で定めた範囲内で最低限の業務をしたい 
 ● 契約内の業務から発展して、意欲的に取り組みたい 

まずは面接で、会社の意向を伝えるとともに、本人の希望をよく聞き、お互いが満足できる結果につながるよう、コミュニケーションを深めておくことが重要だといえるでしょう。

● クラウドソーシング

クラウドソーシングは、個人と企業がインターネット上で直接つながり、仕事を受発注できるサービスです。納品、検収、報酬の支払いまで、すべてオンライン上で完結します。企業側はまず、クラウドソーシングのWebサイトにアクセスし、発注したい業務内容、納期、報酬等の条件を入力して仕事を依頼します。応募があった登録ワーカーと交渉し、条件が合致すれば、契約成立です。基本的に、サイトのメッセージ機能を利用してやり取りするため、互いに顔を合わせる必要がありません。

登録ワーカーは、Webサイトによっても異なりますが、日本だけでなく海外に広がっており、「システム開発」「Webデザイン」「記事作成」「データ入力」「翻訳」「映像撮影」「企画・提案」など、多種多様な業務を依頼することができます。各分野において高い能力を持つワーカーと、直接コミュニケーションを取ることができるため、ビジネスチャンスが大いに広がります。引き続き仕事を依頼したい場合や、期間をおいて同様の業務が発生した場合、同じワーカーに再び依頼することも可能です。

「人材調達」の長所・短所

人材調達4 引用元:GATAG, by Freepik.com

ビジネスの成功につながる「人材調達」のポイントについて、社内の人材を活用する「内部調達」と、派遣社員、クラウドソーシングといった「外部調達」に分けて紹介してきました。最後に、「人件費」「効率性」「信頼度」に着目して、それぞれの特徴、長所・短所を比較してみましょう。あなたの会社にとって有用なのは、どの方法でしょうか。

● 人件費

言うまでもなく、人材を外部から獲得する方が、圧倒的に人件費を抑えられます。直接雇用した場合は、給与、社会保険等の支払いが必要ですが、派遣社員の場合は紹介料のみ、クラウドソーシングは報酬のみの負担となります。

● 効率性

効率性についても同様です。直接雇用の際に必要な「求人掲載」「面接」「受け入れ体  制」「人材育成」のための手間と時間は、派遣社員の場合はピンポイントの「面接」と「受け入れ体制」のみで済みます。クラウドソーシングにいたっては、ネット上のメッセージのやり取りだけで完結します。

● 信頼度

注意が必要なのが、信頼度です。人件費や手間が省略されるにつれ、個人との信頼関係の構築が難しくなります。ネットでやり取りするクラウドソーシングの場合、万が一を考えて、漏洩されては困る情報は伝えないことも大切です。特に「秘密保持」については、どの分野でも重要課題です。企業全体で認識を高める必要があるでしょう。

さいごに

「人材調達」とビジネス成功との関係について、理解を深めて頂けたでしょうか。働き方が多様化・デジタル化しても、そこに存在するのは、かけがえのない1人の人間です。既存の社員、派遣社員、クラウドソーシングのワーカーに関わらず、誠実にコミュニケーションを取って理解に努めることが、何より必要です。「魅力ある理念を共有し、1人ひとりが意欲を持って成長していく」-このようなアナログな価値観が、求められる時代ではないでしょうか。

「人材調達」について、あなたはどう考えますか。職場では、どう考えられているでしょうか。企業と個人の利益が相互作用する、今後のビジネスモデルを作っていくために、ぜひ意見を交わしてみて下さい。

この記事を書いたのは

Bori

社会人。ITで世界を変えたいゲーム好き。