産みの苦しみは売り上げに比例しない!?ネーミングアイデアはこうして探せ!

ネーミングアイデア1 引用元:ぱくたそ

商品の売れ行きを左右するとも言われている『ネーミング』。ヒット次第では流行語にも選ばれ、私達の心の中に深く刻み込まれる言葉になることだってありますよね。

ただ、気の利いた商品名を、限られた人々の頭の中からひねり出すのは至難の業。特に、常に新しいアイデアを求められる企業のネーミング担当者の苦労は大きいと聞きます。今回は愛情を持って作り上げた新商品やサービスが、よりみんなに愛されるものになるための名付け方法のアイデアを探ってみたいと思います。

ネーミングの重要性

ネーミングアイデア2 引用元:ぱくたそ

同じ商品でもネーミングを変更しただけで、爆発的にヒットした商品はかなり多いようです。 一体どんな発想方法で命名すれば、世間に名前が浸透し、愛される商品になることができるのでしょうか。

【シェアしたくなる】
スマホやパソコンが手放せないこの時代、SNSなどで思わずシェアしたくなるネーミングは、ヒット商品になる可能性も大です。 例えば、無印良品で販売されている大ヒット商品“人をダメにするソファ”が世間に浸透したのは、ソファに体を委ね、立ち上がれなくなった人々の画像が拡散されたことがきっかけでした。 実は、このソファの本来の名前は、『身体にフィットするソファ』。すでに2002年から販売されていましたが、SNSで“人をダメにするソファ”と呼ばわりされ、画像とともに拡散されたことで爆発的ヒットを成し得たのです。

【一発で覚えられる】
皆さんご存じの「お~いお茶」は、スーパーやコンビニで必ず見かける人気飲料。 ただこのお茶には、販売当初『缶煎茶(かんせんちゃ)』と名付けられ、販売されていた過去があります。 しかし、あまりにも売れ行きが悪かったため、商品についてのアンケート調査を行ったところ『煎茶』という文字が読みにくいことが判明。その後、誰にでもわかりやすく覚えやすい、インパクトある名前を命名したことで、何と売り上げが当初の約6倍、40億円にまで伸びたそうです。

【ひと目で内容が分かる】
抗菌、防臭効果が施された人気紳士用靴下『通勤快足』は、当初“フレッシュライフ”と名付けられ、販売されていたそうです。 ただ、機能性に問題はないのに、売上は下降線をたどる一方。 社員たちが知恵を振り絞り、サラリーマン向けの靴下だとそれとなく分かるように、商品名を『通勤快速』と改めたところ、売り上げが一気に13倍近くに跳ね上がり、2年後には45億円の売り上げを記録したそうです。

【ワンランク上のイメージを感じさせる】
ワンランク上のティッシュというイメージの強い『鼻セレブ』も、当初は“モイスチャーティッシュ”として販売されていました。 しかし大手他社との競合の中では、なかなか売り上げのトップに踊り出ることができず、モニター調査を行うことに。 その結果、この保湿ティッシュが“鼻”に特化して使われていることが分かり、“鼻”という言葉をネーミングの一部に採用。さらに、“セレブ”という格差感のある言葉を取り入れることで、高級感を演出しました。 この発想が功を奏し『鼻セレブ』は、今や知らない人はいないほどの大ヒット商品に成長することができたのです。

ネーミングを行うときのポイント

ネーミングアイデア3 引用元:ぱくたそ

多くのヒット商品は、ネーミングの
・わかりやすさ
・覚えやすさ
・言いやすさ
・インパクトの大きさ
が大きなポイントになっています。

ただ、「売れる商品にしよう」と意気込むあまり、商品名にこれらの要素をより多く詰め込もうとしていませんか。

実は、ネーミングを行う上で最初に行って欲しいのは、とりあえず多くの案を出すこと。 その後、ポイントを頭に入れつつじっくり手直しすれば、世間に浸透しやすいネーミングが生まれる確率も高くなります。

また、「これだ!」と思えるネーミングに出会えても、すでに商標登録されている可能性も考えられます。いい案がひらめいても、採用する前には必ず商標登録を確認し、使用可能なら自分のアイデアを登録しておきましょう。

ネーミングのアイデアの出し方

ネーミングアイデア4 引用元:ぱくたそ

では実際に、ネーミングのアイデアを出すためにはどのようにしたらよいのでしょうか。 ここでは、参考になる方法をいくつかご紹介いたします。

【意味のある言葉を組み合わせる】
商品やサービスのネーミングの方法で一番多いのが、商品に関するキーワードを組み合わせて命名するパターンです。

例えば、『Facebook』は、『Face』と『Book』という単純でありながらも、インパクトのある言葉を組み合わせたことにより世間に浸透しました。また、スナック菓子『じゃがりこ』は、開発担当者のお友達の“りかこ”さんが、商品化される前の“じゃがりこ”を美味しそうに食べていたことがきっかけだったそうです。また、商品名ではありませんが、『ブリヂストン』は創業者の『石(ストーン)橋(ブリッジ)』氏の苗字を逆から呼んだものですよね。

ご存じのとおり、これらは全て世間に浸透している言葉ばかり。新商品のキーワードを英語に変換したり、一部を採用してネーミングを工夫すれば、どんな商品なのかがそれとなく消費者に伝わる“使える案”が見つかるかもしれません。

【文字の頭文字をとる】
キーワードを組み合わせて命名するのもおすすめですが、時には商品名が長くなってしまうことも。敢えてシンプルさを目指すなら、キーワードになる文字の頭文字だけをとって命名するのもアリかもしれません。例えば、ちょっと前の大ヒット商品、お米を使ったパン焼き器『ゴパン』は、“ごはん”と“パン”の頭文字をとったもの。また、アルファベット表記のものでは、『JR』『NHK』は、それぞれ“Japan Railways”、”Nihon Hoso Kyokai”の略だといいます。ただ、頭文字をとったネーミングは、組み合わせによっては言いやすく覚えやすいのですが、商品自体の魅力が伝わりにくいもの。商品自体を大々的にアピールできる場がないと、世間にその名が浸透しにくいようです。

【あまり使われない言語からとる】
インパクトの強い商品名を希望するなら、普段聞きなれない言葉を取り入れてみてはいかがでしょうか。

例えば、最近よく聞く『ゲリラ豪雨』。”ゲリラ“というのは、日本では対物テロを指す言葉です。ちょっぴり物騒な言葉ですが、これを”豪雨“と結びつけたことで”予期せぬ襲来“の意味合いを持たせることに成功しています。 また、ベストセラーにもなった『国家の品格』の中の“品格”という言葉は、これまで一般人にほとんど利用されることが無かった言葉。 この本のヒットをきっかけに、“○○の品格”と銘打った本が続々登場することになりました。

【クラウドソーシングでアイデアを集める】
ここまで、ネーミング案の出し方を多方面から探ってみましたが、限られた人達が出すアイデアはどうしても偏ってしまいがちです。 そんな中、最近注目されて始めたのが、クラウドソーシングを利用し、ネーミングのアイデアを集める方法です。多くの場合、“コンペ”と呼ばれる方法で募集しますが、短期間で大量のネーミング案を集めることが可能。 報酬が高ければ高いほど応募件数も多くなりますし、全く発想し得なかったような斬新なアイデアに巡り合える確率も高くなりますよね。

ただ、販売前の商品に関しての命名であれば、クローズの応募になってしまうことは仕方のないこと。より、細かく商品に対するイメージやコンセプトと伝えないと、使える案に出会える確率がグンと下がってしまうかもしれませんので、ご注意を。

さいごに

これひとつで売り上げを左右するという『ネーミング』。
中には同じ商品でも名称を変えただけで、売れ行きが数億円規模で上昇することもあるようです。 ただ、いつもの担当メンバーだけでは、出せるネーミングのアイデアは偏ったものになりがち。斬新な発想を求めるなら、より多くの人に提案してもらうのがベストですよね。 その点、最近話題のクラウドソーシングなら、短時間で多くのネーミングアイデアを集めることが可能。消費者目線で練られた案が多いのも魅力です。 ただ、最も重要な部分『ネーミング』を他人任せにすると、自社製品への愛情がちょっぴり薄れてしまうような気もするのですが…。 あなたが担当者なら、どのように考えますか?

この記事を書いたのは

Bori

社会人。ITで世界を変えたいゲーム好き。