「食べていけるライター」になるには?

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メール、ツイッター、ブログ、フェイスブック…インターネット上で日々文章を発信している人の数は年々増加しています。その中心となっているのは、手紙の時代には表に出て来なかった若い世代ですね。自分の思いを発信したいと考えている人が、実は数多くいることの表れだと言えるでしょう。以前は新聞、雑誌などに限定されていた発信媒体が、インターネットの普及により多様化し、手軽に文章を発信できるようになりました。その延長として、物書きで収入を得る「ライター」への距離が縮まっています。「食べていけるライター」を目指す人のために、様々な働き方、必要な能力などをまとめました。ぜひ参考にして下さい。

1.ライターとは?どのような働き方があるのか?
2.ライターに求められる能力
3.どうしたらライターになれるのか?

ライターとは?どのような働き方があるのか?

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「ライター」とひと口に言っても、その働き方は様々です。雑誌記者・新聞記者などの「社員」、「フリーランス」、「クラウドソーシング」などが挙げられます。掲載媒体は大きく2つ。雑誌、新聞、書籍などの「紙媒体」と、ニュースサイト、企業・団体等のWebサイト、キュレーションサイトなどの「ネット媒体」があります。  執筆内容は、媒体が何であるかに関わらず「取材記事」「まとめ記事」「解説記事」「コラム」に分けられるでしょう。テーマ、文量は、掲載媒体や目的により様々。単価も、発注側の規模や予算により異なります。出版社、新聞社勤務の場合は、執筆本数に関わらず一定の給与となります。

● 「取材記事」
 取材記事は、文字通り取材対象に会い、話を聞き書きして、必要に応じて写真を撮り、原稿作成という流れになります。デジタルの時代ですが、ペン、メモ帳、カメラを携えて現場に赴くというアナログな方法です。掲載媒体に関わらず、需要があります。

● 「まとめ記事」
 まとめ記事は、近年増加しているキュレーションサイトに代表される記事です。テーマに基づき、インターネット、書籍等で情報を集め、対象読者に分かりやすく記事をまとめます。画像はフリー素材のWebサイトから入手することが多く、Webサイトのほか、雑誌の特集欄等に見られます。

● 「解説記事」
 特定の分野において専門性の高いライターに依頼される記事です。出版社や新聞社の記者であれば中堅以上、フリーランスであれば実績や経験のあるライターが担当します。具体的なデータや事実、専門家の声などを引用した信頼性の高い内容が求められます。雑誌、新聞のほか、一つの分野に特化したWebサイト等でも必要とされています。 

● 「コラム」
 「コラム」は時事ネタ、特定の分野やテーマ、日々の雑感などについて、ライターの主観を執筆する記事です。一定レベル以上の信頼がおけるプロライターに、出版社や新聞社が外注することが多いでしょう。高い品質で納品される分、一般記事よりも単価が高く設定されています。

ライターに求められる能力

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ライターに求められる能力は、最終的には「テーマに応じて情報を整理し、対象となる読者に分かりやすい記事を書くこと」に尽きると思います。ここでは「文章構成力」「コミュニケーション能力」「情報収集能力」に分けて解説しましょう。

● 文章構成力
 言うまでもなく、分かりやすい記事を書くには、文と文章の基本的な構成力が必要です。論理性については、英語の文章が明確であるため、日本語に対してよく引き合いに出されますね。例えば、「私は、あなたのことが、親切だから好きです」という文は、英語では「I love you because you are kind.」となります。いちばん伝えたいのは「好き」ということですが、日本語では理由を挟んで最後に伝えるのに対し、英語では初めに伝えて後にその理由を表します。「伝えたいことを初めに書く」、これは重要なポイントです。  文章の構成も同様です。短い記事の例で、ベタ記事と呼ばれる新聞の火事や事故の記事を見てみましょう。たった100字前後の中に情報を詰め込むため、大切なことは前へ前へ書かなくてはいけません。突発的なニュースが入ると記事がバッサリ削除されることもあり、付随的な内容は後ろに書くのが基本。これは、長い文章でも同じです。  また、人に読まれることを意識して執筆する習慣をつけることも大切です。もしも好きな作家やコラムニストがいるなら、なぜその人の文章が好きなのか、どこが魅力なのか、考えてみると参考になります。ブログ等、反応が得られる媒体も活用し、文章にリズムをつけて毎日少しずつ書くよう心がけましょう。

● コミュニケーション能力
 コミュニケーションは、相手に関心を持つこと、人が好きであることからスタートします。同じテーマでも、執筆するライターの人間性や価値観によって、異なる記事に仕上がりますね。取材対象の言葉も、どのような人が聞き取りするかによって、引き出される情報が大きく変わります。ここに「コミュニケーション能力」が生きてきます。  インタビュー記事を例に挙げましょう。あなたがインタビューされる側だとしたら、うつむいてメモ帳に書き付けるだけのライターと、顔を上げて関心を持って話を聴くライターであれば、どちらに話をしたいと思いますか-。答えは明らかですね。「コミュニケーション能力」と聞くと、饒舌さ、快活さ、好奇心の強さ、オープンな雰囲気などが浮かぶかと思いますが、いちばん大切なのは、誠実さと相手の言葉に耳を傾ける素直な態度ではないでしょうか。  「この人になら、話したい」というライターへの信頼感が、興味深いエピソードや重要な情報を引き出すのだと思います。

● 情報収集能力
 「情報収集能力」は、テーマに応じた記事を書くために「どのような情報が必要なのか、それをどこで入手するかを考え、情報を集めて整理する能力」と言い換えることもできるでしょう。例えば「認可外保育所の役割とは」というテーマがあるとします。切り口は様々ありますが、取材記事を書く場合の情報収集の例を挙げましょう。
 →認可外保育所についてネットや書籍で情報を得る
 →行政の子育て担当部門を訪ねて現状を聞き、各種データや保育所一覧を入手
 →組織がある場合は代表となる保育所園長を訪ねて話を聞く
 →大小さまざまな保育所を訪ねて話を聞く
 →保育所に通う保護者からも情報収集
 →問題点や課題を整理する
 →必要に応じて行政の担当者や保育所を複数回訪ねる
 →信頼関係を築いてさらに深く話を聞く
 →新たな情報をもとに、プラスマイナス両面から記事にまとめていく
 コミュニケーション能力とも関係しますが、「情報」とは「人」であるのが分かるでしょう。情報の先には必ず人がいます。どのようなテーマであっても、バランスよく情報を集めた上で、思考を深め、課題を見極めることが基本になります。Webサイト上のまとめ記事は匿名であることが多いですが、公平性や誠実さは欠かせません。

どうしたらライターになれるのか?

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それでは、ライターになるには、どのような方法を取ればよいのでしょう。まずは、どのような媒体でどのような記事を書きたいのか、目的をはっきりさせて臨みましょう。

● 新聞記者
 新聞記者になるには、一般的な就職活動と同様で、書類選考、一般教養・小論文試験、複数回の面接を通過して採用されます。最も重きがおかれるのは「小論文」です。論理的な文章構成、基本的な執筆方法を身につけているか、独自の視点をしっかり持っているか、ユニークな切り口ができるか等、ベテラン社員が記者の目でチェックします。「小論文」対策のテキストや講座もあるため、積極的に情報収集をしましょう。  一般教養は、時事問題に関する設問が多く、最新のニュースについても問われるため、普段から新聞を読む習慣を付けておくことが大切です。同じニュースでも各紙で論調が異なります。自分の価値観と合う新聞社で採用になれば、大いに力が発揮できるでしょう。

● 雑誌記者
 出版社の場合は、雑誌、書籍ともに執筆は外部のライターに発注することが多いため、編集者の募集が主となります。また、必ずしも定期採用がある訳ではなく、知己を通じて確かな人材を少数採用する会社も多く、狭き門です。その一方で、地域限定の出版社であれば、取材、執筆、編集を社員で担う場合が多いので、記者として活躍できるでしょう。  各出版社によって採用状況は様々であるため、情報収集が欠かせません。手紙を書いた上で電話をし、業務内容などを尋ねることも失礼ではありません。どのような分野で記事を書きたいのか目的を明らかにして、熱意を持って応募しましょう。 

● フリーランス
 フリーランスは個人の力にかかっているため、確固とした目標設定をすることが重要です。実績を積むまでは収入も不安定となりますが、自由度が高いことが大きな利点です。出版社や新聞社で記者として勤務するよりも、自分の価値観や考えに忠実に執筆することや、理想とする生活スタイルを確保することが可能になります。  一旦フリーランスで生計を立てると決めたら、積極的に道を切り開きましょう。出版社、Webサイト等に応募し、これまで執筆した記事を提出するなど、できることは沢山あると思います。作家はある意味フリーランスと言えますが、王道を歩んで作家になった人は一握りでしょう。地道な執筆活動を経て、すぐに実を結ばなくても情熱を失わず、書き続けた人が、フリーランスとして生き残っていくのだと思います。

● クラウドソーシング
 「クラウドソーシング」という新しい働き方が注目されていますね。クラウドソーシングのWebサイトにアクセスし、大抵の場合は匿名でスキルを登録して、企業等が依頼しているライティング案件の中から希望する仕事に応募し、互いに条件が合えば契約成立となります。納品、検収、報酬の支払いまですべてWebサイトを通じてネット上で完結するため、ライフスタイルに応じて、いつでもどこでも執筆することができます。  個人で開拓する場合には得られない多様なライティング情報があるため、ライターとしての可能性も視野も、大きく広がるでしょう。重要なのは、信頼関係です。顔の見えない相手と仕事をするため、メッセージのやり取りや納期を守ることを心して取り組みましょう。

さいごに

「食べていけるライター」になる方法、必要な能力等についてご紹介しました。インターネットを介した様々な働き方が普及し、ライターとして働く可能性が大きく広がっています。就職を控えた若い世代も、子育て中の人、ライターを目指しつつ別の仕事をしている人など、ライフスタイルに応じて記事を執筆できる時代です。できることから積極的に挑戦し、ぜひ夢をつかんで下さい。

この記事を書いたのは

Bori

社会人。ITで世界を変えたいゲーム好き。